いつか

いてもいなくてもいい人間

失敗

勤務を終え、まだ夜が明けぬ暗い時間に迎えに来た男と女のいるアパートへ行った

男は42歳と言っていた

部屋には30代位の女がいてお茶を出してくれた

 

男は半裸になり女も下着姿で、私は寝室に入るよう言われた

女が楽な格好してと私の服を脱がせようとした

腕を捲くられ男が私の左腕に何やら当ててきた

 

チクリとする

 

ああ

騙されたのか

 

左腕からの鳥肌が立ち舌が痺れて頭がゾワゾワする

体がフワフワして浮いてるような沈んでるような感覚で動けない

 

服を脱がされ男と女に体を弄られる

目の前で男と女は交わる

逝きまくる女の上で腰を動かし続ける男

やがて私の上でも腰を動かし続ける

女は満足そうに見つめてシャワーを浴び着替える

「仕事行ってくる」

もうそんなに時間が過ぎていたのか

男と二人きりになり、また私の左腕にチクリと痛みが刺さる

 

男にまた乗られて、私の内部を性器で殴ってくる

 

暫くしてシャワーを浴び着替え、送ってってやると私と最寄り駅まで歩いた

もう外は明るくて昼前だった

心配だからと男は同じ電車に乗り自宅まで付いてきた

あんたのこと気に入ったからと連絡先を交換し男は帰った

判断力も無くなった自分は、言われるがままで自宅に入った

寝ようにも寝れず、ひたすら布団に包まり目を閉じた