いつか

いてもいなくてもいい人間

感覚

その日は一睡も出来ず夜になり、眠れてないのでは仕事をする自信がなく、ずっと浮遊感と倦怠感があったので休んだ

まる二日以上起きていた、食欲はない

糸が切れたように眠れて目が覚めたら男から連絡が来ていた

「会いたいから家に行って良いか?」

家まで送ってきたのは心配とかじゃない

断ると何をされるか分からない

その夜はなんとか仕事に行き、翌朝男が家に来た

 

男の指示通りにカーテンの上から更に集めの布や毛布をレールに括り、外からの光が入らないようにする

眩しいからだ

感覚が全て敏感になる

光も音も味も匂いも

 

朝なのに真っ暗な部屋で私はまた言われた通りに腕を差し出し

体を弄られ、腰を動かされ、頭が色々な感覚でいっぱいになり

時間を消費していった

 

切れて来たら追い打ちし、また数時間消費する

男が来て二日消費する、その後寝る、仕事行く、男が来る、を繰り返していた

 

時々夜中に外出をする事もあった

必要なミネラルウォーターを買ったり、車の中でする事もあった

怖い気持ちとどうにでもなれば良いという気持ち両方だった

されるがまま言われるがままだった